今日は大学(=バイト先)に行く予定があった。
大学といえば、退職したことをキャリアセンターへ報告しなくちゃいけない。
平日なら確実なので、また今度来なきゃと思っていたら、
今日はたまたま大学のオープンキャンパスだったようで、センターが空いてた。
そしてたまたまセンターにいた人が担当の方だった。
偶然に偶然が重なり、急遽報告に。
辞めたことについての詳細と質問など話した。
淡い期待はあったものの、結論としてはやっぱり否定された。
甘い、相談して欲しかった、焦るべきだ、と。
その方の過去が今の自分と重なったのか、昔のフリーター時代の後悔した話をされた。
正直、担当の方のこの反応にはショックだった。
なぜならば、『「君が今後のことについてどう考えているか」を君自身の価値観で話してほしい』と聞こうとしてくれる姿勢を感じなかったから。
それどころか、その方は自身の価値観を俺の人生に当て込んで諭してきた。息苦しかった。
その上、その方の価値観が「お金」ベースだったのが余計に辛かった。
「空白(フリーター)の期間で、同年代といくら収入の差がついた」とか
「家庭を持って、養っていくのにどれくらい必要だ」とか
「今は健康だからわからないかもしれないけど、どれだけ稼いでもお金はたまらない」とか。
俺は一言でも、お金についての心配ごとを話しただろうか。
過去や未来の心配を考えている、と言った。
単純に、「自分のしたいことを自分と向き合って考えていきたい」と報告しただけだ。
俺は、俺の今を生きたいんだ。
担当の方の過去を引き合いに出すのはすごく申し訳ないが、
言ってしまえば、何も考えずにパチンコやギャンブルで過ごしていただけの人に言われても説得力はない。
ちなみにパチンコとギャンブルは、さっきの担当の方が過去に後悔した話。
悪いけど、それらは俺の人生において価値が存在しない。
ただもしかすると今回の報告、俺が担当の方に話す時、ちゃんと話せてなかったのかもしれない。
自分が本当に思っていることやこれからの展望、考えについてを、担当の方は全部把握できなかっただけなのかもしれない。
そうだとすれば、もちろんちゃんと話せなかった俺に落ち度がある。
だとしてもだ。
アドバイザーなら、まず相談者の考えを理解してあげるのが一番重要なんじゃないだろうか。
相談者の俺がいうのも変だけど、
「キャリアアドバイザー」として、
「人生の先輩として、自身の考えをアドバイスの材料として、相談者に道を示してあげる」ことも必要だが、
それは本質ではない。
一歩間違えると、その人のキャリアのみで人生を判断してしまう、ただの「価値観の押し付け」となる。
最悪の場合、相談者によっては「自分の考えや価値観は悪いモノだ。理想論だ」と思わせてしまう。
俺の思うキャリアアドバイザーの本質は、
「相談者の考えや価値観をよく理解し、受容した上で、それに沿った相談者が納得のできる最善の道を見つけることをサポートする」ことだと思う。
今日はさんざん否定されたけど、
俺は自分の考えや価値観を悪い、とは絶対に思わない。絶対に。
担当の方には、今日の報告でそう強く思わせてくれたことに感謝したい。